1.お店の中の悲しい風景
<その1>単にマニュアル通りに作っている様子を見た時
チェーン店などでしばしばある風景です。いかにもマニュアル通りって感じの仕事ぶり…なんとなく判ってしまいます。例えば麺茹ではタイマーまかせ。ブザーがなるまでそのまま放置です。茹で上がりの湯切りも軽く数回、あの軽快なチャッチャッという音は聞こえてきません。そして麺をどんぶりに入れた後は無造作に具を盛り付けるだけ…。その一連の動作からは「美味しいものを作ろう」という意思が伝わってきません。
不幸にもそんな場面を見てしまった時は、なんの思慮も無く、うかつにその店を選んでしまった自分をひたすら責めるばかりです。
<その2>談笑しまくっている店員を見た時
何気ないスタッフの雰囲気もまた味に影響すると思いませんか!?。
いくら店内が空いているとはいえ、大声での談笑は困ります。しかも耳を傾けてみると話の内容は仕事とは全く関係なし…。サービス業という意識や緊張感がないような…。
神経質な私は一度そういった会話を耳にしてしまうと、気が散ってしまい、味に集中できなくなってしまいます。
また、そういうお店に限って「いらっしゃいませー」「ありがとうございましたー」という威勢のいいあいさつはするものの、顔はお客の方を向いていないという場面にもよく遭遇します。これもちょっと寂しい…。
これなら最初から無愛想なオヤジさんの方がずっとましかも知れませんね。
<その3>順番が間違えられた時
これは最悪です!たとえ悪気がなかったとしても、こちらが指摘する前に気づいて一言でも謝ってもらわないと、もう怒りでラーメンの味なんてわからなくなってしまいます。
店内が混雑して待ち時間が長い時なんかは、ひたすらその間違えだけはしないでくれよ〜と祈っている私です。

<その4>ご主人と常連客との会話が多い時
これは話しかける客側にも問題ありです。どうかご主人をラーメン作りに集中させてあげて下さい。
だって今作っているの、私のラーメンなんですよ!もちろんプロだから手違いはないと思いますが、正直ちょっと不安です。(唾も飛ぶしね)
それに蚊帳の外状態の私はなーんか寂しい気分…。もちろん会話しちゃいけないとまでは申しませんが手短にお願いしますね。

<その5>汚れた店内
これは文句なしにダメでしょう。テーブルや厨房の汚さはもちろんのこと、ボロボロの雑誌などがテーブルの片隅に置きっぱなしになっているのもダメ。店員さんの服装がやたら不潔っぽいのもダメ。見てると気が滅入ります。(こーゆー店に女性一人で入れますか!?)
「小汚い店の方が結構美味しいんだ」などとよく言われますが、少なくともラーメン屋に限ってはないと思います。
万が一、美味しい店があったとしても、その店が清潔で綺麗な店内を心がければ、そこのラーメンはもっと美味しくなるはずです。
<その6>その他の悲しいとき…(現在96話)

・やっとのことで都合をつけて行ったのに、店が臨時休業だったとき

・朝一番から並んでいたのに店が定時に開店しないとき

・入店と同時に変な臭いがしたとき

・お客がおばさんばっかりだったとき

・中高生ばっかりだったとき

・体育会系ばっかりだったとき

・店主が最初から不機嫌だったとき

・見知らぬ団体客に出くわしたとき

・ちょっと異様な雰囲気のお客さんがいたとき

・馴染みになった近所の店が、突然移転してしまったとき

・ラーメンの味が期待外れだったとき


・レンゲが不必要に大きかったとき

・具が豪勢なんだけど、そのためにスープの温度が下がってしまっているとき

・チャーシューの端っこの硬い部分が入っていたとき

・オープンした頃と比べてチャーシューの枚数が減っていたとき

・チャーシューがペラペラに薄かったとき

・あまりにも奇をてらった具が入っていたとき

・自分のものと区別がつかない髪の毛が入っていたとき

・麺がひと塊りになっていたとき

・スープに浮いている油分が予想以上に熱かったとき

・どんぶりの外側が油でベタベタになっていたとき

・レンゲがスープの中に沈んでしまったとき

・具を放り投げるようにして盛り付けているのを見たとき

・予期せずに最初から明らかに大量のニンニクが入っていたとき

・もやしの根っこが黒ずんでいたとき

・ゆで卵の白身がすごく硬いとき

・メンマの数が2本以下だったとき

・白ネギの緑の部分がたくさん入っていたとき

・ネギの先端の枯れた部分が入っていたとき

・ネギ抜きで注文する人を見たとき

・メンマの味が桃屋の瓶詰めに似ていたとき

・大きい海苔が口の中でひと塊りになってしまったとき

・一生懸命コーンをすくって食べていて、ふと気づくと、残したはずのスープの大半を飲んでしまっていたとき

・メニューに載っている写真と具の内容が異なっていたとき

・割り箸が変な割れ方をしてしまったとき

・太いのメンマの歯切れが悪くて、観念してひと口で食べてしまったリポーターを見たとき

・食べる前からいきなり卓上の調味料を入れまくる人を見たとき

・もの凄いスピードで食べて帰っていった女性をみたとき

・下痢の理由がそれ以外に思い当たらないとき

・若いくせに「う〜ん、昔懐かしい味ですね!」とコメントするリポーターを見たとき

・化学調味料がスープによく混ざっていなかったとき

・勢いよく麺を啜った時に、ついでにネギが気管に入ってしまい、しばらく咳き込んでいる人を見たとき

・一応は取り繕ったものの、やっぱり我慢できずに再び咳き込んでいる人を見たとき

・「美味しい、美味しい」と感激していながら、結局食べ残している人を見たとき

・何気なく行列に並んだら、カップルに挟まれてしまったとき

・彼女に自慢げにラーメンの説明をする彼の話の内容が明らかに間違っているとき

・会話に夢中でラーメンが冷めてしまっている人を見たとき

・メニューをろくに見ずにメニューにない種類のラーメンを注文している人を見たとき

・前日にTVで紹介されたのを知らずに、その店に行ってしまったとき

・味が気に入らなかった際に露骨に態度に表している人を見たとき

・サービスのニンニクをてんこ盛りに入れている小太りのサラリーマンを見たとき

・値段不相応の味だったとき

・注文していないものが勢いよく出てきたとき

・出来上がりの頃に11人前を10人前と勘違いしていたことに気づき、奥で麺の量を調節しているのを見たとき

・チャーハンの大盛りを注文している人を見たとき

・とりあえず餃子とビールで過ごしている人を見たとき

・大声で議論し合う酔っ払いの4人組を見たとき

・町おこし企画で作られたラーメンが今ひとつ盛り上がっていないのを見たとき

・自分が不味いと思ったラーメンを「意外と旨かったな!」と友人に言われたとき

・「通」ぶってレンゲを使わずに、いきなり直接どんぶりに口をつけてスープを飲もうとする芸能人を見たとき

・テーブルコショウの蓋の開け方が一瞬分からなかったとき

・カウンターにある箸やレンゲの配置の間隔が空き過ぎのとき

・ご主人が手の空いた隙にいそいそとタバコを吸いに行くのを見たとき

・ご主人がカウンター席に座ってスポーツ新聞を読んでいるのを見たとき

・奥でいかにもバイト風の店員が、作りながら首をかしげているのを見たとき


・店員のテンションがやたら高いとき

・注文する時に言葉を噛んでしまったとき

・手元にメニューが置いてあることを知らずに、遠くの壁にあるそれを一生懸命見ていた自分に気づいたとき

・子供が大声ではしゃぎ回るのに何の注意もできない親を見たとき

・壁のメニューにラーメンの種類が十数種類書いてあったとき

・ラーメンじゃないメニューの方が多かったとき

・店名や商品名が寒いダジャレになっていたとき

・カウンターの座席の間隔が狭いうえに、隣に太った人が座ったとき

・店員が自分のまかない食用で具の豪勢なラーメンを作っているのを見たとき

・自分よりラーメンに詳しい人の会話が耳に入ってきたとき

・初めて入った店がお昼どきなのにガラガラだったとき

・店に入ったとたんにメガネがおもいっきり曇ってしまい、立ち尽くす人を見たとき

・店内にラーメンに対するこだわりがいろいろ書かれてあっても、結局美味しくなかったとき

・ソムリエがわけの分からない妙な表現でラーメンを評価しているのを聞いたとき

・空いた器をやたらと片付けたがる店員がいたとき

・店内はキレイなのに店舗の脇や裏がけっこう汚いのを見たとき

・どう考えても、たいしたこだわりも無く作られたラーメンなのに、店先に「味自慢」のノボリが立っているとき

・悪気はなく「ラーメン」と注文したら、「中華そば!」と訂正されたとき

・目の前で店員が大声で叱られているのを見たとき

・おつりを渡したその手で、すぐさま具の盛り付けに移ったのを見たとき

・汗臭い人が食べ終わった後の暑さに服の襟首をつまんでパタパタやりだしたとき

・隣の人がなんか工場の臭いがするとき

・店員がお腹を押さえながらトイレから出てくるのを見たとき

・繁盛店のご主人がスタジオインでTVに出ているのを観たとき

・「オープン記念!ラーメン半額!!」のラーメンの具の内容がそれなりのレベルに変更されているとき

・ラーメン好きのお父さんに無理やり連れて来られている家族を見たとき

・眉をひそめたり、首を傾げたり…何か研究しながら食べている人を見たとき

・食べ終わって帰っていった客の器がいつまで経っても放置されているとき

・カウンターの片隅で店主の子供らしき人が一人で食事をしているのを見たとき

・3ヶ月以上も「準備中」の札が掛けっ放しの店を見たとき

・ある日、気づいたらラーメン屋じゃなかったとき

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